この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
本当の自分で生きようと歩き始めたけど、、
高校を卒業したあと、デザイン系の専門学校に進みました。
自分が望む景色を見ようと歩き始めました。
小さい頃から絵を描いたり、工作をして過ごしていたので、美術の授業がとても楽しかったんです。
特に他に挑戦したいこともなく、母が服飾デザイナーだった影響もあって「私にもクリエイティブな才能があるかも?」なんて思い、その学校を選びました。
学校に入ると、個性的なクラスメイトに圧倒され、友達はあまりできなかったけれど、課題に追われる毎日は充実していました。
しかし、どうやら私にはクリエイティブな才能はなかったようです。
それに気づけたのは、2年間の専門学校生活のおかげですね。
卒業後は、雑誌の製版をする会社に就職しました。
ファッションや車の雑誌、当時のトレンドをたくさん見ることができたのは楽しかったけれど、毎日同じような作業の繰り返しで少し退屈でした。
それでも、隣の先輩と雑談をしたり、初めての合コンに参加したりと、1年11ヶ月の間に色々な経験をすることができました。
見せる姿が状況を引き寄せる
その中でも、人生に大きな影響を与える出会いがありました。
当時はバブルの余韻がまだ残っていて、みんな夏はサーフィンやスキューバ、冬はスキー、都会ではカフェバーやディスコで盛り上がっていました。
私は21歳で、そんな華やかな世界を少し遠くから憧れながら見ていた地味なタイプでした。
そんなある日、高校時代の友人に誘われて参加した合コンで、初めて「素敵だな」と思う男性に出会いました。
恋愛経験がなかった私が、彼に一目惚れしてしまったんです。
その合コンは軽井沢プリンスのコテージで、男女3人ずつの一泊の集まりでした。
夜遅くまでジェンガやトランプで遊んだのですが、私はドキドキしすぎて彼とは一言も話せず、彼もシャイだったので2日間何も進展がありませんでした。
自己犠牲が思考の習慣になっていたのが始まり
でも、数日後に突然彼から電話がかかってきて、ついに会うことになったんです。
彼は車で家の近くまで迎えに来てくれました。
まさか二人っきりで会うなんて思ってもいなかったので、とてもドキドキしていました。
奇跡的に、彼も私に好意を持っていたようで、それからは毎日のように会うようになりました。
会うと、ほとんど私が話していました。
彼を楽しませたい一心で、一生懸命に話していたんです。
でも、彼の話はいつもファッションや車、ブランドの自慢ばかりで、正直ちょっと退屈でした。
仕事で雑誌の情報を知っていたので、何とか会話は続けられたけれど、価値観の違いは少しずつ感じていました。
そして、だんだんと彼は私に対して冷たく、雑な態度を取るようになりました。
この時に気づいていれば良かったのに…。
私は良くも悪くも、昔から我慢強いところがあって、それがマイナスに働いてしまいました。
どんなにひどい扱いをされても、彼と別れたくなかったんです。
初めての恋愛だったので、「こんな悩みは誰にでもあることだよね」と自分に言い聞かせて、我慢し続けていました。
今思うと、この時も経験不足で視野が狭くなっていたんだな、と思います。
まさか、この後、自分の心と体を犠牲にするような人生が始まるなんて、当時の私は想像もしていませんでした。
またもあの頃の自分に「早く逃げて!」と伝えてあげたい気持ちでいっぱいです。